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業 績 - ヘーゲル「宗教哲学講義」

ヘーゲル「宗教哲学講義」

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ヘーゲル研究 » 翻訳

単訳  2001年11月
創文社(東京)
ヘーゲルはベルリン大学で1821年から31年にかけて4回にわたり「宗教哲学」を開講したが、従来のテクストは各年度の講義を切り貼りし、文書の挿入と不都合な箇所の削除などにより改竄されていることが、本書の編者イェシュケの校訂によって明らかになった。イェシュケ校訂版(G.W.F.Hegel, Vorlesungen ueber die Philosophie der Religion, Hrsg. v. Walter Jaeschke, Hamburg1983─85年) は複数年度にわたる合成をやめ、各年度の講義を再現している。これによって初めてわれわれは本来の思考の流れにそって、ヘーゲルの宗教思想を読めるようになった。本書では、宗教哲学を体系的に論じた1827年の講義と死の直前の1831年の講義の要約が訳出されている。
へーゲルはこの講義のなかで、異文化宗教の研究にのめり込んでいった。当時ヨーロッパにもたらされた異文化情報を渉猟し、これを饒舌なまでに紹介している。編者イェシュケはこれを「比較宗教学が専門分野として構築される以前」の先駆的な試みと見ている。本書の注ではヘーゲルが異文化宗教の研究に用いた出展が明らかにされており、当時のヨーロッパ人がどんな文献に基づいて東洋世界をイメージしたかを示す貴重な情報ともなっている。またへーゲルがしばしば用いたクロイツァー著『古代諸民族の象徴学と神話学』から、インドの三位一体神トリムルーティの絵などいくつか図版が挿入されている。堅苦しい思弁という印象が強いヘーゲル哲学がじつは絢爛たる経験に裏打ちされたものであったことがわかる。イェシュケ版『宗教哲学講義』はドイツ語版以外にすでに英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ハンガリー語の訳が刊行され、世界中で読まれている。日本語版は7ヶ国語目の刊行となる。 
目次
日本語版への編者序文

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