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業 績 - 講義録新資料にもとづくヘーゲル像の刷新--後期発展史研究の前進のために

講義録新資料にもとづくヘーゲル像の刷新--後期発展史研究の前進のために

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ヘーゲル研究 » 論文

単著  1996.7.30
ヘーゲル哲学研究(ヘーゲル研究会)第2号
 ヘーゲルの講義録を中心とした最近の後期発展史研究の状況について、重要情報を提供した。
主な情報
 最初のヘーゲル全集の編集にはヘーゲル未亡人の意向が強く働いていた。未亡人はやもめ暮らしの安定を図るため、この全集でヘーゲルの思想を保守的なものに描きたかった。彼女の意向によって歪められたヘーゲル像が今日まだ生きている。とりわけ『講義』類はこの最初の全集ないしはその改訂版が、いま最も普及しているズールカンプ版にまで引き継がれている。この歪みを取り除くことがヘーゲル研究の焦眉の課題である。
 D・ヘンリッヒの編集によって刊行された『法(権利)の哲学』の資料(Hegel, Philosophie des Rechts. Die Vorlesung von 1819/20. Hrsg. von D. Henrich. 1983)について、この筆記録は助手ヘニングの補習授業の影を色濃く映しているのではないかという疑いが生じている。この資料に見られる新しい貧民に革命権を認めようとする主張は、ブルシェンシャフトのメンバーでありデマゴーグの容疑で投獄経験をもつヘニングのものであった可能性が高い。
 『歴史哲学講義』の現行版(カール・ヘーゲル編集。ズールカンプ版に引き継がれる)はカールによる改竄がひどく、もはや信頼に足るテクストではない。(改竄の具体例については、平成8年7月14日京都ヘーゲル讀書会で詳細を発表。現在、論文を執筆中。
 ラッソンが編集に用いたあと散逸してしまったと思われていた「宗教哲学」の1827年度講義録が最近ポーランドで再発見された。 
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